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2020.07.24/ブログ
高度経済成長期の広告
マーケティングの手段として、テレビ・ラジオ・新聞が、最も効果を発揮したのが高度経済成長期なのかもしれません。今日はその時代のマーケティングを、ちょっとだけ振り返ります。
日本国内では昭和20年代にテレビ放送がスタートし、たくさんのCMが誕生しました。CMを使った商品やサービスのアプローチ方法は、さまざまですが
共通していることは、視聴者に何度も「繰り返し伝えること」。
記憶に残るキャッチフレーズがたくさん誕生
例えば有名なCMで
「元気ハツラツ(オロナミンC・大塚製薬)」
「それにつけても、おやつはカール(明治製菓)」
「24時間戦えますか(リゲイン・三共)」
「私脱いでもすごいんです(東京ビューティーセンター)」
などキャッチコピー史に名を残るフレーズが、たくさん誕生しました。他にもキャラ勝ちで、かなり強烈だったのは
「ジャパネットたかた」の決めセリフ、「詳しくは明日の朝刊折込チラシをご覧ください」
というもの。「ジャパネットたかた」は、新聞の折込チラシを上手に使い成功した代表格です。
その理由は、なんと言っても新聞折込チラシがローコストだったこと。
そのうえ即時性もあったので、スーパーマーケットでもたくさん用いられました。消費者も手に取りやすく、一時は、新聞本体よりもチラシの方が分厚い時代もあったほど。
デジタル社会の今、振り返るとなんだかすごい時代ですね。
とはいえ、こういった新聞やテレビ・ラジオなどのマスメディアが有効だったのは、「大量生産・大量消費」と言われたいた時代。
「CMで宣伝しているものは暮らしを豊かにしてくれる」
そういうイメージに繋がりやすい、高度経済成長期だからこその手法だと言っても過言ではありません。そしてこの時代、マスメディアと広告出稿企業との間にたってマスマーケティングを主導したのが、広告代理店です。
いわゆる電通・博報堂・ADKなど。CM枠を整理して、その時間帯に、誰に対してCMを流せば効果的かを、値付けとともに提案するために必要不可欠だったのが広告代理店という存在でした。
広告代理店は、私もかつて勤務していたので、CMの位置付けが、いかに大きいものかを実感しています。時代ととともに、広告代理店も業態が変化していますが、これからも、「広告」がどのように変化していくのかを、チェックしていきたいなと思います。
(*デジタル時代の基礎知識『マーケティング』参照)
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