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なぜ利益の出ない雑誌をつくるのか?

雑誌編集を
担当するようになって数年。

私自身はファッション雑誌や
コスメ雑誌の編集を
担当することがほとんどですが

2018年、車いす × 旅行
雑誌「ベィmagazine」を
立ち上げることとなりました。

あれ?でも全然利益出ないよね?
出版社メンバーからは

よくこの質問をされるのですが
利益はほぼゼロ。

確かに効率はよくありません。

じゃあなぜ
無利益の雑誌を手掛けるのか?

今日はそんなお話をします。

お金を目的とする事業に
飽きた気がする

生活をする上で
どうしたってお金は必要ですし

会社を経営している以上
利益を
生み出さなければなりません。

だから「世の中お金じゃない」
とか
カッコいいことは言いません。

でも何か事業をするときは
自分の中で
心を動かす理由があることが大切!

「なんのために行うのか?」
時間も命も
かけられる価値があるのか。

が大切だなと
思ったりもします。

私自身、社会人になり
それなりに大企業を転々としながら

ぼんやり安定した
生活を送っていました。

でもなんだか
そんな毎日だと「いい意味」で
刺激が足りないんです。

細胞がシュワシュワっと喜ぶような
ワクワクするような。

そんな刺激を感じることが
少なかった気がします。

なんかこう…自分なりに
仕事をする意義を見つけたいなと

思い始めたときに
吉田くんと出会い

「車いすの人が退院後に楽しめる
旅行雑誌をつくろう!」

となって立ち上げたのが
ベィmagazine」でした。

そんな私たちの立ち上げ秘話は
こちらでご紹介しています。

編集者は危機感を持った方がいい

ベィmagazine」の
立ち上げメンバーは8人。

私以外は全員
PT(理学療法士)です。

理学療法士って
聞いたことがありますか?

病院でリハビリをしてくれる
カラダの専門家です。

そんな理学療法士7人と組んで
一緒に雑誌を
立ち上げたのですが

編集初心者の7人と
雑誌を作るので
まずは雑誌のカタチになっていればOK!

くらいに思っていたのですが
いざ
制作をはじめてみると

平均してメンバーのスキルが高い・・。笑

もちろん、文章とかデザインとか
一般雑誌と比べて
勝るかどうかと言われたら

創刊号の時点では
全然敵いませんでした。

でも、号を重ねるごとに
着実に
クオリティを上げてくるんです。

オンラインで打ち合わせができて
印刷の発注ができて

自由に動画をつくれて
SNSで発信できる時代。

取材をする、編集をする
撮影をする

雑誌をつくる」ということが
もはや
編集者の特権ではなくなりました。

しかも「ベィmagazine」は
ビジネスモデルとして

利益が出ないから
出版社がほぼ手を出してこない領域。

言い換えると

出版社というライバル不在で
社会的意義のある雑誌をつくれる
独自ポジションにいるんです。

これからの時代
こういった雑誌が他にも出てくる
可能性が十分にある。

編集者は自分たちの
仕事は
特権ではないという危機感を持って

仕事に取り組んでも
いいのかなと
感じるキッカケとなりました。

ぼやっとしていると他業界の人が
編集したものから
ヒット作が生まれる時代!

ある意味おもしろい
編集戦国時代に
突入した感じですが

みんなでお互い楽しみながら
面白い雑誌を
生み出していきたいなと思っています。

そんな「ベィmagazine
のお仕事として

先週ちょうど
白川郷を取材で訪れたのですが

これもある企業様との
コラボ企画!

2020年後半も
面白いことを
仕掛けていけそうな気がします。

そして
雑誌をつくるときに
どうしても

車いすユーザーの
リアルな声がききたくて

車いすユーザーの
facebookグループ
作っているので

ご協力いただける方は
ぜひメールからご連絡ください。

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