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2020.10.04/ブログ

Hello!Qちゃん

ドラえもんファンなら一度は訪れたい、藤子・F・不二雄ミュージアム。そんな素敵なミュージアムを、PR視点で紐解きます。

藤子・F・不二雄ミュージアム。訪れたことのある方はご存知だとは思いますが、実はここ、キャラクターが歩いたりはしていません。

ディズニーやUSJのように、キャラクターやダンサーが盛り上げるわけではないんです。

ではなぜ、9周年目の今でもチケットが大人気なのか?ここって特にテレビCMをしているわけではありません。

なのにこの人気って何?

その視点でミュージアムをぐるりと見渡してみました。すると・・ディズニーで言う、いわゆる隠れミッキー的なものがチラホラ。

ドラえもんの道具がいろんな場所に隠れていました。

例えば「ウマタケ」。屋外スペース隣の森の中に、ひょっこり生えたりしています。この主張しずぎない隠れひょっこりこそ、オトナの想像力を書き立てます。

「ウマタケ」の会話は十人十色

ひょっこり生えた「ウマタケ」の前で、しばらくパークを観察していたのですが

そこで聞こえてくる会話が十人十色なんです。

「ここにウマタケがある!これって○○だよね。○○が面白い」とか、「あー、これって○○のお話に出てきたやつだー!私も○○したいな」とか、「私だったら○○の時に使う!大好き!」など、ひとつの道具でいろんな会話が飛び出してきます。

このさまざまな会話を生み出す仕組みこそ、PR手法のひとつ。

広告を打たなくても、ひとりひとりがストーリーをつくれる。五感を奮い立たせて、想像力をつかう。

頭をつかうからこそ、飽きずにオトナも楽しめる。

広告を使って「このミュージアムここがいいですよ」と宣伝するのではなく

自然に口コミで広がる仕組みがきちんと、ここに確立されていました。

こうなると後はじわじわ広がってゆく。

これぞまさにPRの真髄です。

来場者をみていると、オトナのカップルも多く、素敵に年齢を重ねているご夫婦もいらっしゃいました。お話を伺うと「ドラえもんはいろんな想像ができて好き」「いつまででも話していられる」とおっしゃる方も。

ゆっくり落ち着いて過ごせて心地いい空間だととお話ししてくれました。どこか懐かしくてワクワクがあって、なんだか楽しい。

こういう存在になると、PRはもっともっと楽しくなるのかもしれません。

ということで今日は、オトナも楽しめる藤子・F・不二雄ミュージアムのお話しでした。


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