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2021.06.15/ブログ
「獺祭」に学ぶ社会軸のつくり方
今日は「獺祭」に学ぶ社会軸のつくり方について、PR視点で紐解きます。
社会軸=事業の目的=世の中を変えること
このお話は何度かブログでもご紹介していますが、プレスリリースをつくるときの
大きな柱のひとつに「社会軸」があります。
その「社会軸」というのは「事業の目的=世の中を変えること」であること。社会軸=「世の中を変えること」を軸に、プレスリリースを作成するんです。
「え?一体なんのことを言っているの?」と思った方。例えば日本酒の「獺祭」を例にとってお話してみますね。
「獺祭」は、代表的な社会軸を戦略的に利用し成功したブランド
なのですが、当時
・安くてまずいのが当たり前。
・高品質のものを安定的につくるのは難しい。
が、一般常識だった日本酒の世界に一石を投じ、「獺祭」は、「安定的に美味しい日本酒をつくりたい」と挑戦したのです。
でも、そもそも・・大前提として安くてもまずいお酒って、私たちも飲みたいと思わないですよね!?
だからこそ、「獺祭」の挑戦が成功すれば日本酒を飲むすべての人にメリットがあったんです。この時点で「獺祭」の挑戦は業界内の覇権争いを超えたものであり、マスコミを惹きつける要素は満載でした!
そして今日の本題。
社会軸の共感を呼ぶためには、
①一番手になる。
②世の中を変えられる根拠を示す。
③共通の価値観に根ざしている。
ことが大切なのですが、まずは①(一番手になる)に注目してみましょう。
①一番手になる
「獺祭」に注目してみると、獺祭はこれまでの日本酒業界の常識を覆し、”高品質の日本酒をつくるため、生産体制を抜本的に見直す”と一番最初に宣言しました。
*ここで①(一番手になる)はクリア!
仮にこの後、別の酒蔵が「日本酒のつくり方を変える」と宣言しても、二番手のインパクトなので
メッセージ性が弱くなってしまうんですよね。
②世の中を変えられる根拠を示す
次は②(世の中を変えられる根拠を示す)の部分。
今でこそ有名な「獺祭」ですが、最初は「資本力もない・実績も乏しい中小企業に世の中を変えるパワーがあるのかな??」と疑問視されていた部分もあります。
でも「獺祭」はとことん合理性を貫いて、「世の中を変えるだけのパワーがある」ということを見事に世の中に示しました!
「獺祭」は、とにかくデータを集めて分析し、成功要因を積み重ねたのです。
これは他の業界では当たり前に行われていることでしたが、当時の日本酒業界では非常に「新しい取り組み」でした。そして、他業種から見ても「その合理性があれば世界は変えられるだろう」と納得させました。
*ここで②(世の中を変えられる根拠を示す)はクリア!
③共通の価値観に根ざしている
最後に③(共通の価値観に根ざしている)の部分。
先ほども記載しましたが、当時の日本酒は「安くてまずい」が当たり前。品質が悪かったので派手なCMに頼るしかない・・という業界でした(涙)
ただ、現実にはそんな日本酒を好んで飲む人って、今よりもずっと少なかったんです。
だからこそ旭酒造が目指した「合理性を求めて美味しい日本酒をつくる」世界を支持する人は多かった。だってみんな、せっかく飲むなら美味しい日本酒を飲みたいですよね!
私だってそう。美味しいお酒が飲みたいです。
合理性を求めることは、当時の日本酒業界では珍しかったのかもしれませんが、世の中(マス)の価値観は、圧倒的に旭酒造の挑戦を応援した。
だからこそ「獺祭」は人々を惹きつけ、そしてたくさんの人に応援されながら成功していきました。そして「獺祭」は今や”世界の日本酒”になりました。
(今日のお話はここまで!!)
今日は①〜③の視点で獺祭をPR視点でお伝えしましたが、躍進の裏側には戦略的な取り組みがあったんですよ。
すごいですよね!
ということで、今日は「獺祭」を例に、PR視点で社会軸のつくり方をお届けしました。
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