記者会見にみる、カメラの数の不思議
新製品発表会など
○○会見と呼ばれる
メディア向けの発表会。
私自身もPR活動の中で
記者会見をセッティングする
ことがあるのですが
カメラの数ってとても多いですよね!
雑誌の数よりも
TV局の数よりも多くて
「なぜ、こんなにたくさんのカメラがあるのだろう?」
と感じたことがある人も
少なくないのではないでしょうか。
そこで、記者会見のカメラ数が
多い理由を
PR視点で紐解きます。
キーワードは、番組ごとの独立性
テレビの民放キー局と
NHKは合わせて6社しかいないはずなのに
記者会見を開くと
カメラの数はたくさん。
皆さんもそんな光景を
目にしたことがあるのではないでしょうか。
記者会見に出席するカメラマンが多い理由は
雑誌は編集部ごと・テレビは
番組ごとに担当記者やディレクターがいて
メディアごとに
独立性を持っているからです。
今回は、この「○○ごと」
というのが、鍵!
例えば
PR担当者でプレスリリースを送付するとき
「テレビ局でひとつ、出版社でひとつ」
にしか送らない人がいるのですが
それはもったいない!
プレスリリースは編集部ごと・番組ごとに
送らなければ
本当に届けたいところに届かないんです。
それくらい
各メディアは独立性を
持っています。
その代表例が日経です。
「日経○○」て、聞いたことありませんか?
日経新聞・日経トレンディ
日経MJ・日経ビジネス・・など。
一言で「日経」と表現しても
系列メディアは
たくさん存在しています。
だから
「日経の担当者を、記者会見にご招待しました」
と言っても
日経だけで複数の
カメラマンが記者会見に
出席します。
その現象が連鎖的に起こるので
記者会見では
カメラの数が多くなる。
皆さんがテレビで観る
記者会見時のカメラの多さは
ここに秘密がありました。
PR視点でお伝えすると
上記の場合でプレスリリースを送付するときは
「日経のどのメディアに届けたいのか」を考えて
各媒体にプレスリリースを
送らなければならないので注意が必要です。
他にも例えば テレビ朝日の
「○○番組」と「○○番組」と「○○番組」に
プレスリリースを届けたいときは
各番組ごとに送付するんです。
でも、それを知らない人は
「テレビ朝日」に送ってしまいます。
テレビ朝日に送った場合
番組に100%届かないとは言いませんが
届く確率はものすごく低くなります。
これに対して慣れているPR担当者は
細やかにひとつひとつのメディアに
プレスリリースを送付する。
雑誌ごと番組ごとに
独立性の重要性を知っているからこそ
プレスリリースの送付先を
じっくり時間をかけて選んでいます。
PRは広告とは異なります。
広告費をかけずに
メディア掲載を狙うのがPRです。
でも裏を返せば
PRとしてメディアにアプローチしてみても
掲載可能性はいつだって不確定なんです。
それでもPR慣れしているPR担当者が
メディア掲載に繋げるヒット率が高いのは
PRの基本ルールを心得ているから。
メディアに対する人脈は
それほど関係ありません。
人脈がなくても
PR手法を心得ていれば
ヒット率は上がるんです。
これからプレスリリースを送付しようかなと
考えている方はぜひ
雑誌ごと・番組ごと・新聞ごとに
細かく分けて 送付してみてくださいね!
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