ちょうど2年くらい前、個人名で雑誌記事を書こうと決めて

『voce（講談社）』で執筆をはじめたのが、美容ライターのスタート地点。

そこからずっと、パリコレやNYコレといった、コレクションメイクをはじめ、シーズンメイクの取材を続けてきましたが、今年もやっと、2020年の秋コスメの情報解禁のシーズンに突入しました。

コレクションメイクを眺めていて思うのは、メイクの手法というよりも、カラーが参考になるなということ。

このメイクカラーが、ファッションやインテリアに波及して、その年の流行カラーに広がっていく。

そう言っても過言ではないくらい、「色」はその年の印象を左右します。ビビットカラーで溢れるのか、くすみカラーの年なのか

トレンドの原点が、コスメカラーに隠されていたりするんです。

2020年コスメの鏡は社会状況

今、注目したいのが2020年のコスメ状況。それぞれのブランドのテーマやストーリーをみていると、今年の社会状況をすごく反映しているなと感じました。

2020年の上半期、世界は感染症の危機に見舞われ、揺れ動く社会の中、それぞれの国の対応が注目を集めました。こういった社会背景を受けて、コスメのテーマに上がってきたのが

どんなに不確定な社会でも、揺れ動くことなく凛と佇んでいられるカラー。

質感やニュアンスも同じ。例えば…人に道を譲り続けて、自分が隠れてしまうような。気の強い人の影に隠れてしまう、弱さのようなものは払拭した、そんなカラーや質感のコスメが出揃いました。

真っ直ぐでありながら控えめすぎず、生きていく軸や世界を見つけ出したような女性の強さが隠れている、コスメのあり方を感じました。

柔らかいけれどパワーがある、女性らしいしなやかな力強さ。

店頭ではそろそろ秋メイクも購入できる季節なので、コスメ好きさんは、ぜひ覗いていてくださいね！

最近『precious』（小学館）』で執筆させていただいた、秋コスメ記事もご紹介します。

エレガンス2020年秋コスメ
THREE2020年秋コスメ

深みのある秋らしいカラーを、ぜひお楽しみください。

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